ホンモノと偽物の家具
サダモクデザインの家具たちを作るうえで、一番重要な要素がホンモノの素材を使うこと。
ホンモノの素材をありのままに使うことで普通の素朴な家具にも個性が生まれるとおもう。
なので、『自分たちの作る家具は本物だ!』と胸を張ってご提案ができる。
最近ではフェイクの技術が飛躍的に上がり、本物と区別がつかない家具も多くなってきている。
それ自体は見た目も良く、メンテナンス性や価格面でとても良いことだと思う。
しかし、販売店側の本物と勘違いさせるような表示方法には悪意を感じる。
偽物なのに無垢材の表示にご注意を
量販店などで多く扱われるプリントされた板の家具や、集成材の家具では姿形の個性しか出せない。
その個性は判を押したような全く同じ柄の木目。
木口(年輪のある側)をみると年輪はなく、同じ木目。
鋸(ノコ)でカットすると、中は木材チップを加工して樹脂接着剤で固めたMDFボードやパーティクルボードと呼ばれる湿気や水分に弱い素材の繊維板が出てくる。
シックハウスの原因でもあるホルムアルデヒドやトルエン、キシレン等の濃度は大丈夫でしょうか?
そんな繊維版の表面に、薄い無垢材の板を貼ったものを無垢材の家具として、堂々と販売している家具屋も多くなっているので、木材を知らない人からすれば、それが無垢材なのだと思ってしまっても仕方がない。
最近では、偽物のプリント合板であっても、偽物と気が付かない人も多くいるほど偽物が我が物顔で世の中に入り込んでいる。
確かに、パッと見た感じではわかりにくい。
ホンモノだと思って、サンドペーパーをかけて傷を治そうとした人もいた。
削ると樹脂の薄いシートが出てきたと言っていたので、見てみると樹脂の薄いシートに木目のエンボスがあり、目を閉じて触れると確かに無垢材の触り心地だ。
見分け方
簡単な見分け方は、木口に年輪があるのかが見える家具なら一目瞭然です。
木口も木目なら偽物の可能性があります。
分かりにくい場合は、家具の角の部分を見ると薄いシートを張り合わせたようになっているのでご確認を。
知らない間に、ご近所の人が宇宙人に入れ替わっていき、多くの地球人が、宇宙人に変わっていたなんてアメリカ映画やドラマで数十年前に流行りましたが、まさにそんな感じに思える。
ホンモノには個性が存在する
ホンモノの素材を使った家具は、素材の持つ個性がそれぞれに出てくる。
木材の香りはもちろんですが、節や割れも無垢材が持つ個性の一つ。
割れから密が出てきてネバネバする事があったり、カリカリに固まって良い味をだしてくれる。
サダモクデザインのプロダクトでも多く使われているアイアン(鋼鉄)は強度を持たせるために、厚みがあるので重く、鉄の錆も当たり前の事。
『鉄は重くて錆びる』これがアイアンの持つ個性。
近年は、炭素量を多く含んだ薄いスチール製や、樹脂をアイアン風に見せる技術も増えてきて、パッと見では区別がつかないときもあります。
スチールも鋼鉄ですが、安価なものはとても薄くて軽いのですが、錆びると穴が開いたり、簡単にへこんだりと強度に不安が残ります。
長く使いたいのなら、強度の高いモノを選びたいです。
偽物が悪いわけじゃない
だからと言って、ホンモノの素材を使った家具も、それっぽい家具も『家具である』ことに変わりはないのです。
小さなお子様がいるご家庭では、汚れが気になり安価でお掃除のしやすい家具が良い場合もあります。
とくに奥様は、日々のお掃除や手間が少しでも楽な方が、家族との時間を作りやすいのではないでしょうか?
サダモクデザインのプロダクトのように少し手間がかかる家具をご検討の場合は、ご主人様もメンテナンスやお掃除を率先してご協力ください!!
無垢材の家具は、お洒落で可愛くて、癒してくれる。
その反面、多少メンテナンスに手間がかかる。
新しい家族を迎えるくらいの気持ちが無いと、長く付き合えない。
ご家族やライフスタイルに合わせた家具をお選びいただくことが重要です。
ただ、ご購入する家具や雑貨がホンモノの無垢材か、偽物の無垢材かくらいの把握は必要ではないでしょうか?
メンテナンス方法も素材や構造により変わってきます。
長い暮らしを共に過ごすパートナーの事を、少しだけでも知って付き合えば、どんな家具でも共に歴史を刻む事が出来ると思います。
関連情報
無垢材のハンドメイド家具と雑貨|SADAMOKU DESIGN/サダモクデザイン
SADAMOKUDESIGNは、『共に暮らす家具』をコンセプトにしたハンドメイドのオリジナル家具ブランドです。
テーブルやチェア、ソファ、キャビネット、ダイニングセット、雑貨など、素材の持つ個性を活かして、
ずっと眺めていても飽きの来ない、素朴な作品を製作しております。
長く使うほど味が出る、当店の家具をぜひお楽しみ下さい。
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